相場格言
特別講座: ~ 株式投資にまつわる古の知恵を学ぼう ~
買いにくい相場は高い
解説を読む(引用本文)
出典: 日本証券業協会日本人は買い物が下手だといわれる。その典型が「安物買いの銭失い《である。これは一面からいうと、買い物の無計画性を示すものであり、お金の価値をしっかりつかんでいないから起こるものと見てよさそうだ。
株式投資においても、この傾向は多い。安いからというただそれだけの理由で、株式を買う人がいる。むろん、相場全体の水準が極めて安いところにある場合には、この投資方法でかまわない。しかし、ふつうのときに特定のある株式だけが安値にあるからといって無条件で買うと、思惑どおりにいかないことが多いのである。というのは、株価が安いところに置かれているのには、それなりの事情がある。事業そのものの見通しが立たず、業績推移が思わしくない、元来が人気のつきにくいものである等の理由だ。したがって、安値はいつまでたっても安値のままで放置されることになる。こういう株式を買うと、長い間に飽きがきて、たいていは投げ出さざるを得ない羽目に陥る。
その逆は、株価が高いというだけの理由で手を出したがらない心理である。なぜ高いかには、安いものと同様にそれなりの理由がある。先行きの業績の伸び、それに伴う増資、増配の予想を織り込み、さらに人気の要素も加わっての株価水準と見なければならない。そうした理由も考えずに、ただ単に高いということだけで敬遠していては、せっかくの相場にも乗れないというわけだ。
このへんの投資家心理をとらえた格言が「買いにくい相場は高い《であり、同じ意味から「売りやすい相場は高い《「買いやすい相場は安い《「売りにくい相場は安い《等という。そして「割り高に売りなし、割り安に買いなし《と、値ごろ感や単なる利回り採算だけで判定する誤りを戒めている。
昔の格言にも、次の句がある。 売りがたきところが下がり、買いがたきところが上がると知るべし。(相庭高下伝)
誰がみたって買えない相場というものはありますが、悪い中で上がってきたような相場では説明がつかないうえに自信が持てないため買い難いのが普通です。 しかし、うまく説明できないけれども、先行きのかすかな灯りを感じ取っているからこそ相場が上昇に転じてきているのです。 多くの投資家が理路整然と説明ができ安心して買える相場は景気、企業業績が拡大期にある時くらいで、相場上昇の初期や相場が佳境にある時などは買い難いもので、その買い難い気持ちが強いほど相場は高くなるという教えです。